非人道的生き方をしている
あらまし
https://www.japanforunhcr.org/campaign/ukraine
最大の関心事というと今はウクライナ情勢だと思う。
鈍感な僕も流石に気になっている。夜眠れないほどではない。ないけど、白昼夢を見られないくらいには落ち込んでいる。わたし白昼夢を見る能力があるの。
うそよ、嘘だけど、創作意欲みたいなものが座り込みデモを始めやがって、羽根（翼じゃない。2㍉くらいの羽根しか持ってない）をもがれたような気持ちでいる。
それなりに深刻に捉えて、大人だし、募金でもいっちょやってみっか～と手を出して、また自己肯定感をごっそりと削られてしまった。どうしようもないので記事にする。
募金のススメ
募金や寄付をするのに大切なことは、いくら出すか、何に出すか、以上に、どこに金を渡すか、だと思う。
寄付金が悪事に使われてはならない、詐欺に遭ってはならない。だって思いやりの心でお金を出して不当な使途に消えたら、人道が廃れるでしょうが。日本国の私有財産を（廃棄する手間やコストもろとも）外に放出するということに慎重にならなければ、迷惑な自己満足で終わることも僕はあると想像している。ケチだけど、お金を出すということには責任がある。
思いと金、どっちも重いよ。思いから出た金は重いよ。それで自分をいい人と思い込むことや企業などが広報に利用することを一切糾弾しない。しないけど、ふつう、個人レベルでの寄付は善人面するためじゃなくて人に幸あれと願ってやっている。道楽ではなく救助を実現するための現実的な手段。何を使って世界に光をもたらすかが問題だ。そう、天岩戸からアマテラスを引き出して世界に光を取り戻したオモイカネのように……。
募金先の選定
で、とりあえずの募金先として3つ考えた。まあ平凡。
在日ウクライナ大使館https://twitter.com/UKRinJPN/status/1497100158693416961?cxt=HHwWgoDRgbKq4sYpAAAA
国連UNHCR協会https://www.japanforunhcr.org/campaign/ukraine
日本赤十字社https://www.japanforunhcr.org/campaign/ukraine
ウクライナ大使館は、直接的な国家への援助になると思う。使い方をウクライナが決めるため、現地人の需要に沿った支援になりやすい可能性が見込める。一方で、主権や存亡をかけた戦時中の国家だ。そこにお金を振り込むことはロシア兵を倒すための資金にまずなるべき（適当ではない。推量もしくは当然の助動詞べし連体形）で、僕は怖かった。
UNHCRは、国連難民高等弁務官事務所。難民の問題を解決する。国連UNHCR協会はそれの日本における国内委員会であるNPOらしい（wiki調べ）。難民支援ということで、シリア危機に募金すればシリア難民、ウクライナ危機に募金すればウクライナ難民への支援になる。ただし使途内訳はこのNPOの采配に任せることになる。
赤十字は、医療の印象が強い。今回の募金募集は、「赤十字国際委員会、国際赤十字・赤新月社連盟、各国赤十字社が実施するウクライナでの人道危機対応及びウクライナからの避難民を受け入れる周辺国とその他の国々における救援活動を支援するため」らしいので赤十字関連の救助活動に充てられる。もちろん日本赤十字社の活動（たぶん事務とかね）にも使われ、国連UNHCR協会と同様悪く言えば中抜きがあるのだろう。
当時既に日本赤十字社の募集も始まっていたのだが気付かずに、どこへ金をやれば良い・善いのかわからぬまま、二択で国連UNHCR協会を選んだ。今回に関しては（実際には繋がりが特にない気もするけど）国連支持の政治性を込めたので、UNHCR＞赤十字だったと思う。
他は調べていないのだが、国連UNHCR協会への寄付は寄付金控除の対象になると記載されている。
これが自尊心を傷つける。わし、実は去年、所得税を払っとらん。いや、いやいやいや脱税してないよ？ 恥ずかしい話、収入が少なくて、発生しないのだ。衣食住は親に甘えている。パラサイト毒息子。死んだ方がイイ。
じゃあ住民税はというと、寄付先がNPOなので無条件ではない。東京都にお住まいの方は所得税に加え都民税の寄付金控除も受けられるらしい。でも僕は都民じゃない。
よよよ。どうやらこの寄付で税控除を受けられない。貧乏人が人を救おうなんて、甘いのよ。赤十字なら住民税でも控除対象になったかも（小声）。
最低
税控除が受けられないことなど、そもそもどうでもいいのだ。見返りなく金を与えただけなのだから。問題は。自分の小ささにある。
寄付金額の話。
自由意志から寄付をしたので、当たり前だけど金額は自分で決める。払い放題ケチり放題。自分に失望し放題。
僕は——あんまり恥ずかしくて、具体的な額は勘弁してほしいが、僕は、毛布何枚か分しかお金を出すことができなかった。命を脅かされている人々に毛布しかやれなかった。なぜか。貯金が尽きるわけでもない、ほしいものがあるわけでもない。ただただ無気力に、僕がお金を生み出していないからだ。情けなくて仕方ない。人道的支援をやろうとして、自分が非人間だとわかってしまう。法的カウンセリング、社会心理的サポート、そういった毛布より必要だと明らかな例を目にしても僕には毛布が限界だった。僕のお金は実質的には親のお金と言えるから、あまりに自分でお金を稼いでいないから、自己決定権を阻害する。大問題だと思う。僕は力のないために、内に湧きあがった善意から逃げたのだ。善意から目をそらすほど非・人間的な、堕落した態度はないと思うね。他人事のようだが、軽蔑する。
仮に控除が受けられたとして、雀の涙ほどにもならない。それはそのまま、僕の支援が雀の涙ほどもないことを示す。こんなことで人助けをしたと思うなよ！ 余裕のある人がケチって1000円だけ募金するのとは違う。僕は1000円より多く募金したがそもそも施しをできるほどの成果も頑張りもないんだ。それなのに1000円程度に収めない分不相応な自意識がなお腹立たしい。
とにかく悔しい。僕は人間並じゃない。畜生だよ。食い潰すだけの虚しい存在。
募金するほど立ち直れた要因
2月の終わりに、妄想もできなくなって、ゲームの他にはトルストイ『光あるうち光の中を歩め』を読み始めた。たった120ページの本なのに3月初頭にやっと読み終わった。読解力の衰えを感じる。
学生時代に学校の近くの教会でなんか古本市がやっていて買ってしまった。同時にキルケゴール『死に至る病』も買って、こっちは講義を取る程度には興味があった（その講義も5回は休んだけどネ）ので、学生時代にほんの少しだけチャレンジした。最高の睡眠導入剤で未だに50ページも読んでいない。堕落している。
光あるうち〜を読んだきっかけは、単純に何もかも近いうちできなくなる危機感を持ったからだ。ここが戦場になっても全然おかしくないと僕は思う。この13日ほどは毎日思う。あとは、手元にある唯一のロシア文学だったから。知らぬまま嫌うというのはちがう。
知って以来、題名に強く惹かれる作品だった。内容は、財産を捨てて原始キリスト教の生活をするのがいいと感じていても、若者も、家庭ある大人も、老人も、様々理由から今の生活を去ることができない・許されない。しかし、俗世の欲望のために暴力や競争や仕事に終始しても、幸福には至れない。現代のプロローグから、古代ローマ時代に話が飛んで、ユリウスという青年が何度も何度もキリスト教徒の集団と生活を共にしようとしつつ毎度医師やら自分の欲望やらに説得されて諦め、ずるずると俗人としての生活を続ける話がメインパートだ。いい加減にキリスト教徒になってくれと思うけど、それが狙いなのだろう。己のためだけに生きる人生は虚しい。満たされない。らしい。
原始キリスト教の教徒達で分け合う生活共同体が果たしていいものかははっきり言ってわからないどころか疑わしいと個人的には感じた。教徒集団の外の罪が露見するために排そうとするのだといった主張があったが、教徒集団の内側から生み出される罪に無頓着すぎる。つまり迫害される心配に対して無抵抗によって正しさを示すという対抗策が用意され、僕は極端だが一理あると感じる。一方で、自分達がいつか（未来からの視点なのでズルい見方なのだが）外界の人を殺戮するようなことが起こった時に、聖書や父子精霊は責任を取らない。ただ過去の罪を懺悔して濯ぐ道だけが示されて、未来の罪には関与しない。神の国の到来と死の克服という、さらに先の未来での救済だけがある。これは、自分達が小さな無力な集団である段階までしか考慮できていないのではないか。大乗的な、全ての人を救おうとする思想なのに。戦争を起こす考え方でもあるように思えた。もちろん、この世に戦争を起こさない考え方なんて無いし、戦争を起こされれば自分以外の何かを守る意思がある限り、抵抗して相手を傷付けるほかないわけであるが。
そんな愚痴がありつつも、非常な切実さで幸福を模索し挫折するユリウスの姿にはなにか感動を覚えた。あいつは人を一番未熟な時期に殺してしまっていて、いい人であっても善人ではない。時代が時代なので仕方ないのだけどその罪には向き合っていないし。いやまた愚痴が始まってるな。えっと、自分の幸福はどこにあるか考え、流されはしても目先のことをやる彼の人生を、虚しいと断じることはしたくないと思えた。
僕はどうだろう。作中と同じく光を宗教的な部分にあるとはしなくとも、同様に幸福をきちんと考えて悔いなく生きられているだろうか。ここでもやっぱり自信がない。非人間なんだ。
しかし、『光あるうち光の中を歩め』は活力もくれた。あんなに一つひとつの台詞が長くても読めるものができるんだと。あんなに先の読める話でも味わえるものができるんだと。素晴らしい思索。
非人道的生き方
人道行為に加担しようとして非人間性を自覚してしまうなんてのは、無気力無能力と、わずかばかりの敬虔さがいけないような気がした。
不器用で何もできない癖になんでもできたらいいのにと想いを巡らせてしまう。これは性質なのでどうしようもないのだが、であればやはり実態を改善しなくてはならないよ。こんなの、畜生道だもの。人間道の行いじゃないよ。
最低の気分だ。ウクライナが落ち着くまで食いしばり癖は治らないと予感している。悔しい、悔しい。
不安だ。戦争になったら、お話作るとかそういう不要不急で飯食おうって、できないよ。あ、今、文化は不要不急じゃない‼︎みたいな話、いらなくて、僕の生き方の話をしているので僕は有事の際にそこにしがみつけないだろうという話。そしたら全部死ぬ、僕の生きて考えてきたこと全部。他の場所で有事が起こってこんなに脆いんだから、きっとそうだろう。
そして、戦地の人。このブログの直近の記事は犬の散歩についての話なんだけど、犬を見て、戦地の人はペットを捨て置いて逃げるかなとかどうしても考える。光あるうち〜の出立みたいに、望まずに私有財産を置き去りにした人がたくさんいる。逆に全部を逃して残る人もいるんだろう。夢も生活も思い出も崩壊してしまうから、現在過去未来すべてを失って生きなきゃいけない人がいる。悲しい。僕は、何もできないね。
人間道に満たない僕の生き方はつまり人の道、人道からも外れている。自分の見えることだけ考えて生きている。人間は想像力の生き物、自己超克の生き物だ。それをしないから、非人間道は非人道的だよ。恥じる。早く人間になりたい。
P.S.思金
オモイカネは思金と書くみたいなんスけど、金は金じゃなくて兼ねッスかね。
あんだけの人（神）を動員して、きっと報酬はあったろうなあ。金なのかねやっぱ。
各員の取り分が気になる。個人的にアメノウズメはいっぱいもらうべきだと思うけど、結構みんな自分にしかできない役割を果たしている。長鳴鳥とか不可欠。
もしくは、報酬は地位（属性）だったという妄想もしたくなる。どういうことかというと、神の名前ってたとえば天照のように表意的に名付けられているので、実態が先立って、名前になっているという説。桃から生まれた＝桃太郎。
オモイカネは名もなき思慮深い人があの事件で綿密な策略を立てた実績に基づいて思金として記録された。みたいな。すると桃太郎は鬼殺太郎とか鬼滅太郎になるのか？
古事記は神話ではあるけれど支配者が編纂していて、成し遂げた者の物語。ゆえに何もやっていない無辜の無能者は記録されない。記録されること自体が、報酬に近いのかも。
『With The Will』という大好きな曲の歌詞に「伝説には無数のヒーロー 絵空事と言ってられない」というフレーズがある。ヒーローになれないと気付いてしまっても、意志を持って何かやるしかない。「一番大事な武器は心にあるんだ」……。
こころばかりの寸志を遣って人道・人間道を歩んでゆきたい。否応なく修羅道に堕とされる人がいる。非人間であることはたぶん言い訳にならない。
猫缶贈り人と缶拾い人。僕はどうすればいい
あらまし
犬の散歩ルートに野良猫の餌やり場があって大変な迷惑を被ってきた。
もう許さねえ！ 現場に遭遇したら叱りつけてやる！ と本気で思っている。
──思っていた。
臨海地域のつまらない場所は、よい散歩道になる。住宅がなくて歩道が広めだし、ちょっとした木を植えてあったりする。
遮蔽物の少なさと誰にも気を遣わずにご迷惑にならずに走れる寂れ具合から、意外と多くの人がジョギングや犬の散歩をしている。障害物が少ないので、散歩に適している。潮風がきもちい～い。
そううまくはいかない。ね。世の中。
犬の散歩に関しては、実は結構な障害が存在する。それは野良猫の餌！
どこのどなたか知らないが、特定のポイントに猫缶なんかを設置して餌をあげてしまう人が残念ながらいる。街の恥。
その餌が腐る前に猫たちに平らげられるかどうか確証もなくあげてしまうでしょう？ 不定期なら、猫たちは次いつもらえるかも知れないその餌を基準に生活を構築するわけだ。僕が憎んでいるのはそういう猫への気遣いからではないので正論風の茶番はいいや。
その猫缶がどうなるかだ、困っているのは。不法者が餌をやる瞬間に野良猫がそのポイントにいるとは限らない。だから、缶を開けて放置するのがほとんどのケース。すると、散歩中の犬はそれに飛びつく。これが本当に困る。とにかく得体の知れない餌だから、下手に食わせてどうにかなったらこっちは一生後悔しかねないわけで。ただ散歩しているだけで犬は野良猫との間接キスリスクを背負わされている。
その猫缶の中身はどこに行く？ ここに来るんだなあこれが。餌は、犬を近づけぬよう綱引きをしながら観察したところほぼ確実に消費されるらしい。それがまた困る。仕方のないことなのだけど、猫たちは自由だ。人間のルールなんて知りようがないから、民家に入って自分のナワバリだとばかりにフンをする。本当に迷惑。このフンの元を辿れば、確実に人のあげたあの猫缶が含まれる。
犬を飼う最低限のルール。件の散歩コースが散歩コースに適する理由。フンやおしっこで無関係の人に迷惑をかけないように、皆うちの子のフンは拾うし民家の少ない場所に散歩しにくる。そういった、動物を飼う、飼うとはつまり食わせてやること、の帰結を考えないから猫缶贈り人は野良猫に無責任に餌をやるなんてことができてしまう。恐ろしいよ。
路上に弁当やパンや、あるいは菓子の袋をポイ捨てしている人！ あなたのことも恨んでいます！！！ お子さんのやったことなら親は拾って正常化してください。どーして僕の街はこんなに食べ物が落ちているんだい？？
事情説明が長くなっているので巻いていこう。
ゆえに、野良猫に餌をやる特定の誰かを見つけたら、それはもう大声を出して、場合によっちゃ警察とか呼んで、二度と野良猫に餌をあげられなくしてやろうと思っていた。ガチで思っていた。10年以上継続的に被害を受けている。煮えくりかえっている腹が。
僕はどうしたらいい
散歩コースを変えるようなことはしていない。家からごく近いいい場所なんだ。わんころが勝手にそっちに向かってしまうし、俺様にもここは正当に散歩している者たちの場所じゃいという安いプライドがある。
そしてつい先日、夜の散歩で、僕はついに件の"要注意ポイント"をまさぐる人間を目撃した。ババアかなと思っていたが、ジジイっぽい。
許せねえ！ 信号を渡ってまで、文句を言いに行ってやろうと思った。でもその人間は、缶を拾っていて──。
ホームレス、なのかわからんけど、自転車にいっぱいのゴミ袋を積んでいた。猫缶を置く側の僕が探している人間ではなくて、空になった缶を拾って足しにしている人間だった。お前だったのか、いつの間にか缶が掃除されていたのは。
何も考えられなくなって、そのまま引き返した。
僕は衝撃を受け、本記事に残すことにした。猫缶贈り人・野良猫・善良市民・ナイトレイダー(僕のこと^ ^)の四陣営での戦いだと思い込んでいた。猫缶贈り人は猫がいなくなったり猫缶贈りを禁止されてもその実代替可能な喜びがあり、市民にとって贈り人を排除することはなんというか公共の福祉に反しない、ただのアップデートだと信じていた。逆に、猫缶贈りは街や人に対して害しか与えない利己的な他者侵害だと判断してきた。
でも猫缶を置くことが、野良猫だけでなく人に現実的な生活の糧を与えているとしたら。僕の猫缶贈りを止めさせるという想いはどうだろう。平和とか、正義とか、利益とか、そういうことを真面目に考えたときに、内にしまいこんで、止めない方が、もしかして「街の人」にとっていいのかもしれない。
猫に餌をやるのは止めてくださーーい！ 僕の純粋な願いは、珍しくほんとに純粋だったので、どうしていいかわからなくなった。
この先、件のポイントで猫に餌をやる者に出会えたとき、どうすればいい？
P.S.本題─ナイトレイド─
突然自称したナイトレイダーとは、ウルトラマンネクサスの防衛隊のことです。主人公の孤門はウルトラマンにならないただの新入り隊員で、レア度でいうとコモン。でもウルトラマンになる人たちと交流を重ねて、最後地球を救うために戦うのは彼なんです。かっこいいと思います。滅亡に瀕しても次代に繋いでいく諦めない男になるので、大体ノアみたいなもんです。説明が下手で要領を得ないでしょうからウルトラマンネクサスをぜひ見てください。3クール分しか話数ありませんから。
本題です。ノアみたいに方舟をつくりたいよなーって、皆さん思ったことあると思うんですけど、ないなら乗せられる側でいればいいと思うんですけど、実際むずかしいなと今回思いました。
はろはろ、方舟製造チュウ！ 今度は全員乗せてあげるから、もう少し待っててね☆
的な気持ちがありました。エノクじゃねーんだから。こちとら大乗仏教の檀家じゃい！ 的な。人類の救いどきがあるなら全員救いたいって、軽く思っていた。
けれど、僕が心の中でやっていたことって猫缶贈り人の排除に他ならないし、それはどうやらずっと缶拾い人の排除に繋がっていたんですよ。
僕、少なくともアンコモン以上くらいの自負があって。その時がきたら、当たり前だけどたとえ猫缶贈り人でも野良猫でも助けるつもりでいました。抽象的な話で申し訳ないのだけど、主観や社会正義の観点で気にいるかに区別なく何かを与えるべきとき与えるつもりでいたんです。全然できてないですよね。助けるみたいな心づもりが。
だって缶拾い人の存在に10年気付かないでいられたんですよ。社会の構造の話か、もっとミクロなただ人やモノの動きの話か、それすらわからないが、とにかく僕は缶拾い人のことを扱ってこなかった。まさしく不可触民的に"扱ってきた"わけです。人によって考え方あると思いますが個人的には、犬猫と人ではかなり尊さに差があって、猫缶贈り人が人に缶贈り人を兼ねるとわかった瞬間、なにか天秤の傾く音が聞こえました。罪を量る天秤ですのでこれもう片方へ罰を与えようという気持ちでできていて、もう片方の負けた側には僕を置いていました。僕と善良市民を別陣営に置いていてよかった。この件に関しては、今度は自分のことを責める番かなと思っています。コモン、アンコモン、そういうランク分け自体が、もう缶拾い人への排除なのであります。知らなかったことは仕方ないので、被害を受けているのは事実なので、自分としては猫缶贈り人へのこれまでの怒りは据え置くつもりでいます。僕の怒りを罪に問いません。ただ猫缶贈りという実際の行為について、廃止を求めておきながら、上記のように問題点が見えていないからそんなことができると視野の狭さを批判しておきながら、社会的影響の実態を真に探求しなかったことは、結果として缶拾い人の缶を奪う行為になりかねず、大いに反省の必要を感じます。
そもそも、なぜここまで猫缶贈り人への怒りを燃やしたのか。考えてみると、家には入れてやらない、フンの処理はしてやらない、病気の予防や治療はしてやらない、餌やりという最も相手に対して良い顔をできるコストのみを費やして庇護欲や与えてやる善人感、全能感、たぶん支配欲、を満たすニンゲンの傲慢さを感じていた気がします。無責任じゃないっすか。犬猫より人の方が尊いってネット上で断言しちゃう僕よりもさらに動物の営みを見下した思想じゃないですか。
でもね、同じ種族の缶拾い人の得になってて、猫缶贈り人の徳と言えるかもしれなくて、だったらそれをぶっ壊そうとしてた僕はなんと徳の無い･･････。与えるって行為自体、自己満足的というか、傲慢なことを孕むと思ってますけど、自分も与えられるなら救いの手を与えたいって無邪気に邪悪に思ってるんですよね。同じっていうか咎める側に回って正当な判断ができていなかったならなお罪深いです。完璧主義とかではなくて、衆生救済を願うごく平凡な1人としても、願いにかかわらず社会の構成要素としても、これまで見えていなかった罪がありました。懺悔しつつ、これからどうしようか、迷っています。
M-1グランプリ2021決勝予想してみる
敗者復活戦がもうすぐ始まるので、観ながら決勝の予想をしてみます。今まで考えてなかったことを笑いながら書くので、まあめちゃくちゃな分析になると思います。
最初に書いておきたい。M-1グランプリは、（実際には芸歴15年までの戦いであるので日本の漫才の最高到達点・完成度での賞であるにもかかわらず、）全国の素人さんの注目度か高いこと、M-1決勝経験者の実力がテレビ界を牽引する程に高いことから、漫才師の登竜門としての機能を獲得していますね。
ネット配信の充実なども後押しして、M-1自体のコンテンツ化はめざましく、M-1で爪痕を残すことそれ自体が、賞としての結果以上に今後の躍進に影響すると考えます。
ゆえに、本記事ではM-1優勝だけを成功とせず、知名度や名を上げそうという点にも注目していたいです。
まあレベル上がるほどに優勝者が結局一番売れる可能性は高いのですが。
・もも
華があるかの面でまだ成熟しきってない？ような気もしなくもないですが、予選で見たお互いのキャラだけで完結しちゃうフォーマット漫才が、まもる。せめる。という芸名も相まって「名前だけでも覚えて帰ってもらう」=印象に残ることの達成度がめちゃくちゃ高くて面白かったので期待です。今回優勝というよりは、今回で全国的活躍の土台を得そうと思っています。
予選のネタに関しては、去年の方が笑っちゃった覚えがあります。雰囲気が独特でシュールだけど後半爆発力もあるので、どっかんとウケる可能性もありますよね。ある意味オズワルドにも言えそうなのですが高尚なものと捉えられると優勝からは遠のく可能性あるので、初見の人にも親しみを持ってもらえたら行くとこまで行くと思います。
全然関係ないんだけど青山学院っぽい方が川北さんで慶應義塾っぽい方がガクさんって覚えてます。初めてコンビ見た時は2人とも早稲田っぽいと思いました。
恥ずかしながら、今回M-1で決勝行くまで知らなかったです。
有名人に誇張した偏見をプラスしたネタが得意なんですかね。玉置浩二のネタめっちゃ面白かったです。有名人のコントを始めるんだけどともしげさんがどこかで失敗するという笑いの取り方が、どこまで狙ってるのかわからない自然さで、場合によってはウケ具合によって擦る回数変えて無限に笑い取れそう（逆にコケたらやばそう）でこれ成立させてるのすごいですね。
・オズワルド
そろそろ優勝しないかな〜。ってそれは本人達が一番思うでしょうね。
センスが切れ味ある分、畠中さんが実力出し切ってないような感じがあったにはあったんですが、もう全国的にも審査員的にも両方の印象が刻まれてるので、オズワルドの味を存分に出せばこの実力者達の中でも決勝2回戦には進むべきなんじゃないかなって僕は思います。
・ランジャタイ
僕は好き。に尽きるので、やはり審査員が点数を付けた時に評価される（べき）なのかが読めないですね。一昨年？くらいから気に入っちゃって、今年はもういっちょTVもたまに見てたんですがこの人達……国崎さんは、平場もいけるタイプなんですね。
国民最低といい、去年の爪痕を今年にきっちり活かしてこれているので人気爆発してほしいです。
・インディアンス
一回見たネタをずっと覚えてられる程度には面白いので爆発に期待。毎回、きむさんの雰囲気を弱いと誤解されるかどうか次第かなーって感じがしてしまいます。漫才の強弱の付け方ってほんとに難しいんだろうなと思わせられる組で、安定感が出たら高得点出そうですね。
なんとなくアンタッチャブルと被るので自分の中ではアンタッチャブルを超える時が来たら文句なしの優勝をする時なのかなと。
・ゆにばーす
売れてから久しいですよね、今回の決勝戦では一番長く売れてる？
正直優勝したら引退するっていうのはめちゃくちゃ冷めて、個人的には優勝しなくていいでーす（M-1後の成功もドリームだと思ってるので）。
既に評価されてるだけあって基礎の安定感があって、はらさんの魅力は唯一無二で2人ともキャラ立ってるので、ネタ次第ですごい点数が出そうだと思ってます。
・錦鯉
若さってM-1において一つの武器だと思ってた（霜降り明星のM-1決勝での異常なまでのおもしろさはそれもあったかと）んですが、おじさんがギャグ漫画みたいなめちゃくちゃなことになるのって老若男女めちゃくちゃ楽しめるんですね。
スタイルを理解してもらうことには既に成功しているので、純粋にネタのおもしろさ、ばからしさを極めればちゃんと点数出そうですよね。ツッコミも気持ちいいので2回戦行きそうな気がします。
近年スタンダード？な設定漫才とかコント漫才の類だと思うのだけど、堂前さんも兎さんも作ってる感じじゃなく自然な語り口でやり取りをする点が意外と稀有で、おもしろいと思ってます。
結構マジで、優勝行っちゃうんじゃないかという気も個人的には。
・敗者復活枠
見取り図は去年実質優勝であるからして、復活してきたらここが優勝するのが正着だと言いたい。
まだ敗者復活途中なのですが、暫定ではマユリカで一番笑いました。次点ヨネダ2000です。
ただ去年の敗者復活戦で僕が行くべきだと感じたのは令和ロマンだったので、マユリカは行かないのかなあとも。
・審査員について
にわかすぎて今年の審査員誰か知らないんだけど、貴様ら視聴者みたいな素人の感覚ではなくてプロの点数審査によって全てが決まるので、審査員が重要な賞だと思います。
キーになるのは意外と、松本人志票を取るよりも中川礼二票や塙宣之票、富澤たけし票を取ることではないですか？
審査員全員化け物すぎて誰がどうとか最早言えないけれど、立川志らくは割とゲテモノも喜んでくれる（かなり、談志のM-1審査の正当後継者な気がする）。オール巨人は予選や去年以前からの成長性を見てくれる。ここ2人の票取るのってちゃんと頑張ってきた人々なら可能、問題は対戦相手達もちゃんと頑張ってきていることくらい。上沼恵美子は好みが強めに出る印象だったけれど近年不当に叩かれたせいで丸くなってなんとも言えない。松本人志もにゃんこスターを上げた辺りから、って言い方はなんかすごく誰に対しても失礼なんだけど近年、上沼さんよりもずっとよくわからないなと感じる。ニューヨークとか結局どうしたいのかわからん、これは批判ではなくて、複雑怪奇。
で、中川家礼二はどの組にも割と高めに点数あげる印象がある。でもやさしい分優勝者選びになると純粋に面白さで入れる感じも。ナイツ塙はYouTubeもやってるので明らかにわかることとして漫才という「お話」を比較可能な数値にするのが上手い。サンドウィッチマン富澤は点数高めに付ける印象もありつつ意外と盛り上がりとかにシビアな印象（あくまで印象です）がある。この3人のM-1出場者は実際にやってきた経験がある分逆に定量的に客観的に採点しているような気がしますね。そんなん全員や。出場者や視聴者との年齢が近いこともあって、この3人が1回戦で高めに点あげた組は優勝・活躍すると思っています。
・順位予想
オズワルド
錦鯉
ゆにばーす
インディアンス
もも
ランジャタイ
敗者復活枠抜きだと、これで提出します。まあ出番順次第だと思います〜。2回戦での順位も、出番順の影響がデカすぎて1回戦の1位が優勝すると思うのでこのままで。
まじでおもしろそうで楽しみです。敗者復活戦の投票考えます。さよなら。
あぶねー忘れてた、今回の敗者復活以上にいないけど個人的にすごいおもしろいと思っている人達は、井下好井、令和ロマン、九番街レトロ、ゴヤ です。今気付いたけど吉本ばっかりか？
東映×ブースタープロジェクトの清水組脚本家発掘オーディションに応募しませんでした
9月に清水崇監督の映画のプロットオーディション（https://www.toei.co.jp/release/movie/1226907_979.html）がありました。
実力足りず、応募プロットを作成すらできませんでした。このことになにか気付きがあったと、今更になって気付いたので、軽く文字に起こしておこうと思います。
例によって自分向けの記事です。
まずどんなプロットを書くお題だったのか軽く復習します。
・ジャンル：当然ホラーの、120分映画。
・条件：①主人公を10代～20代前後の女性とする、②日本国内であり、クローズドサークルの要素があること、③水がある場所（海・川・湖etc.）が物語に登場すること、④オリジナルアイディアであること。（上記URLからコピペしました）
・フォーマット：ワードA４用紙1枚（フォントサイズ12P /1000字程度 / PDFファイル） ※文頭に氏名・住所・電話番号・タイトル・メールアドレスをご記載ください。
条件の制約があったので、力試しというか演習としてめちゃくちゃいいなと思って手を出しました。
引っかかったのが、フォーマットでした。
実際に作成してみたプロットの内容としては、こんな感じです。あまり変わらないのですがバージョンaとbがあるので、両方貼り付けます。公開済みの作品ということになってしまうが、万が一使いまわす時はこの記事を抹消するのでいいです。
いかにつまらないか。
プロットa
タイトル：（未定）
日本列島が海に沈んでいく。琵琶湖なども面積を広げる。
誘拐被害者ケアサークルで知り合った少年少女四人は、治療が順調だと確かめるため、「快気祝い」として保護者に無断で二泊三日の無人島旅行に出た。一日目。船上で、独特の手の運びで「新作」を編むれんげ（１７）。５歳の時に誘拐されたが父の不倫騒動で身代金が払われず、一か月の軟禁生活の後ひっそりと解放された過去を持つ。編み物は、当時身に着いた暇潰し兼逃避の手段。今では投稿するあみぐるみ講座の動画への大きな反響が生き甲斐。夜、四人は各々の心的外傷を再確認する。スマートフォンを見ると、誰にも安否確認は来ていない。ぎこちなく家庭の「治癒」を祝し、就寝。
二日目。朝、悟（１４）が失踪したため島を探索し、女神を祀る小さな社を発見。誠示（１８）は誘拐時の飢餓状態で霊感に目覚めたのが自慢で、日露戦争時の怨霊を察知する。社には軍歌集があったが、伊代（１７）は島の地理から否定する。歪な曼荼羅に見える編み図を発見、れんげは編みつつ撮る。れんげの動画はむすんでひらいてをBGMにするのが恒例だが、同曲Go tell Aunt Rhodyは、伯母に一家で監禁された末に母を亡くした伊代のトラウマだった。錯乱した伊代が社を破損してしまう。電波の強い場所を探していた悟が現れ、孤児院からの心配を切望していることを発露する。
黙々と編むれんげ。物陰から老婆。家族への恨みを呟き編み込むれんげに、老婆は、髪を編んでできたものをれんげの編み物と合体させる。れんげは、あみぐるみが完成したことに興奮し早速投稿する。と、水位が上昇し島が沈み始める。誠示はこの島にいる兵士の怨霊によるものだと叫ぶ。脳裏には軍歌戦闘歌。悟は神の審判かもと讃美歌Greenvilleを歌唱する。伊代は社を壊したからだと確信し、修復に向かう。れんげはあみぐるみを疑い、絶望する。この編み物は人気動画として既に全国の人が模倣している。
手元のあみぐるみを解きながら溺れるれんげ。あみぐるみが一本の毛糸と髪に戻った途端水位は急速に下降、事態は収束する。冒頭の海に沈む日本列島も、安いCGみたいに元通りに。四人共、百年近く昔の今日から何件も保護者からの連絡が来ていた。
EDでむすんでひらいての曲に合わせて四人がダンスをする。海面上昇ダンス。
プロットb
タイトル：汲んで累ねて
ブラウザ上、ごくメジャーな動画サイトで流れる、動画「簡単あみぐるみの作り方【がちょう編】part2」。BGMは「むすんでひらいて」、ファンシーな雰囲気。3分08秒程度の長さ。切り替わり暗闇、現代ではなく本邦かもわからぬ場。呪術師が全身で舞踊を行う。奇妙で徐々に速くなる一定のパターンを繰り返す。最高潮に達する所で、背後の泉が噴き出し、水が全てを呑みこむ。
ラフティング中の揺れる4人乗りボートで、編み物をする由真（17）。隣でパドルを漕ぐ茜（17）に注意されて、視聴者の人、動画待ってくれてるし。お兄ちゃん的に、存在感消した方がいいかと思って……と呟く。由真の兄、朔（20）は前の座席で茜の方をチラチラ見つつ、漕ぐ。由真の編む手が独特の動きを繰り返し、編み物は面が重なって立体を成していく。手の動きは謎の舞踊と一致。
予報に反し空が荒れる。程なく舟は濁流に流される。荒れた川で、舟はぐるぐると動き回る。俯瞰だと舟の動きが先程の由真がした編み物の手と一致。パニックになる三人。黒いロープ（髪を編んだもの）で助けられ、老婆（97）が棲む川べりの小屋に滞在させてもらう。妖しさに不安になり老婆不在の隙に小屋を探索する。呪文で埋め尽くされた布に包まった一束の髪（ただのお守り）を見つけ戦慄する。落ち着こうと単純作業（編み物）をする由真。老婆に煮汁を供され温めてもらうが、三人は出ていこうとする。と、老婆は髪を要求する。差し出してしまう由真。
（中略）（※未作成のため空白）
動画を見ながら編み物をする少女宅。帰宅した母の手洗いの手の動きが一部、編み物の手と一致。ウイルスを持ち込まぬため、何度も何度も入念に手洗いを繰り返す……。
以上です。マジでつまんないっすね。
テーマは、「何気なく悪気なくやったことが因果関係は不明だけどパニックに繋がっていたら怖くないですか」。
やりたかったことは、むすんでひらいてという色んな歌詞を持つ曲をホラーにすること（バイオハザードでもうやってるらしい）と、主人公の行為とトラブルとを連関（因果関係ではない）させること。
主人公があみぐるみを編むときの手の動かし方が水を荒れさせる呪いと偶然の一致を起こしていて、気付いて止めるけれど主人公はそれを既に精力的に拡散させてしまっている。「世界はお前のもの―the world is yours－」＝「お前のせいで世界がヤバい」という回答を用意してみたつもりでした。
練られているかはともかく、コンセプトが浮かぶまでの瞬発力は結構よかったと記憶しています。
他の案をもっと出すべきでしたが、根本的な問題がありました。
根本的な問題とは、実力不足です。具体的には、
・1000字で120分をまとめる収斂
・ホラーへの理解
・絵を伝える、生み出す演出力
でしょうか。
まず収斂ですが、修練とも言えます。作成したものを見ていただいてわかる通り、あらすじになっています。ここが酷い。どうしてもわからなくなって、プロットって何ですかと友達に聞いたレベルです。もっと抜粋して売りの部分だけ書いて、それでも筋が伝わるものを目指すべきでした。売りになるシーンだけで1000字埋まるようでなければ120分も間がもたないでしょう。
ホラーにあまりにも疎くて、そもそも選考突破は度外視していました。自分なりの怖さを掘り出すことはできても、それを他者へ届けるにはエンターテインメント性と普遍性が足りていないです。これは映像作品全体の作法だと思います。
マンガを描こうとし（てできなかっ）た経験から強く感じているのですが、絵や画を描くことって本当に難しいです。物語のテーマとか、人物の感情、お客さんの感情はコトですが、撮りたいモノにまでそれを具象化しなくてはなりません。モノの映像を連続させていった流れの総体に物語があるはずで、まだまだ怖いだったら怖い、人物の事情だったら人物の事情——そういうコトをモノで象徴させられるだけの具体性を詰める力が弱いでしょう。今は富野由悠季『映像の原則』を読み始めたところなのですが、そういう自覚を思い出させられています。
ホラーって、特撮ものの前提みたいなところがあると思うんです。今一番好きな番組デジモンゴーストゲームもホラーテイストです。もし子供向けの物語を創りたいなら、恐怖（困難でもあり、好奇心でもある？）への造詣を深めなければ先へは進めないような気持ちになりました。
ただまずは、頭の中で妄想される映像を、もっと具体的な図像に捉える訓練かなと思います。非常に無力感がありました。10月末締め切りの賞も応募できなかったのも、これが響いた感触です。
12月に入ったのではっきりしたこととして、2021年の仕事的進捗はゼロでした。
祝デジモンゴーストゲーム第1話放送（昨日のニュース）
02021/10/03
・デジモンゴーストゲーム放送開始
デジモンアドベンチャー：最終回から1週間、ゴーストゲーム（略称わからん）が始まった。9時00分からという放送時間は、仮面ライダーリバイスと被っているのでTwitterのトレンドはニチアサばかりでゴーストゲームやデジモンはトレンド入りを逃していた。リバイス面白いので、これからもこうなりそう。デジモンと仮面ライダーを被せるなんて、後から来たニチアサを流石に責めたくもなる。テレビ朝日のクソゴミカス編成をやった奴らはフジテレビの裏番組に攻撃できているので良しと考えているのだろうが、以前のニチアサらその前のアニメがやっていた時間帯にニチアサを観る人間は他局を絶対に観なかったし、ニチアサの元あった時間帯のテレビ朝日なんて普通観ないニチアサが遅くなった分寝るから。そしてフジテレビのワンピ時間帯を観る人間はニチアサ以外では絶対にテレビ朝日に流れなかったので、実際のところ一定層を独占できた時間帯を手放して不確実な獲り合いに持ち込んでいるのだ。テレビ朝日のニチアサ引っ越しは本当に不満だ。移動して尚、関西で甲子園やゴルフにニチアサが潰されるデメリットは改善しない。もう一生リアルタイムではテレビ朝日観てやらんからな。
え、ニチアサ遅くなったことに文句を言っていたらもういい文字数になってしまった……。純然たる怒りのパワーだ。ゴーストゲームの感想を短く書く。
OPが良かった。角銅監督が担当されたと聞いた。これほど旧来のファンが喜ぶ情報もないと思うのだけど、クレジット無いのは何か事情があるのだろうか。RTしてた公式アカウントもあったけど、大々的に言及してしまった方がいい事柄と思う。まあ誰が作ったか知らないリアタイ時点で、ある意味ゲゲゲの鬼太郎的な、ゾクゾクするホラーの匂いを感じられてすごくかっこよかった。
本編開始から2分程、噂話と共に日常生活に溶け込んだAR、ホログラムが描かれているのだけど、世界観が一瞬で飲み込めて秀逸。そこからの、生きているホログラム、ホログラムゴースト（デジモン）騒動に繋がっていく。
メインキャラ東御手洗清司郎のキャラが濃いのが良かった。御守り渡してくれるのはやさしい。彼がジェリーモンと出会うのが楽しみで仕方ない。
主人公の宙くんがパトカーのサイレンを見て、同じくパトカーが来た父親の失踪を回想する、という場面の切り替わりが良かった。後のデジタルワールドにいるらしい父親が登場してガンマモンと出会う展開のために必要なタイミングだし、宙くんの背景事情をスマートに説明していた。全体的に、構成がうまいなー！ と感じた1話だった。デジヴァイスVも映ってたね。
クロックモンの時間を奪う能力で老いていく被害者の姿がリアルめで怖かった。ガンマモンの時間を奪うと時間経過によつてガンマモンの未来の姿が浮かび上がり、クロックモンが怯むのがガンマモンの将来性を感じられて良かった。究極体とか暗黒進化みたいなすごく先の段階かと思ったのだけど、玩具デジヴァイスVでガンマモンの時間経過のみでの進化先であるグルスガンマモンだって言ってる方を見かけた。なるほど、時間が経って進化条件が達成されかけたとしたら腑に落ちる。今作での進化の位置付けは、どうなっているのだろう。大体は、自在に進化できることは特別でテイマーによる進化自体がかなりのアドバンテージというイメージなのだけど。
シリーズ構成の十川さんと今回脚本の冨岡さん、どちらもアドコロでもメインだったお名前でぶっちゃけアドコロでは虚無みたいなエピソードも書いてた印象があるのだけど、ゴーストゲームの初回本当に面白かったのでこれがこの方々の本質なのだと思う。アドコロを戦記もの（初代無印は冒険譚、アドコロは冒険ものの要件を満たせていない）とすると、ゴーストゲームは一話完結ものの学園ものなのかなという印象を受けたので、結構毛色が違いそう。メインキャラが少ないことで力がダイレクトに活きると嬉しい。かけてる気持ちが大きいのでどうしてもすごく偉そうな口ぶりになってしまって申し訳ないです。ここ10年のデジモンアニメの1話の中で最上級だと思った。1話を観て、すごく期待が高まった。振り返ってるうちに30分経って、リアタイするつもりだった機界戦隊ゼンカイジャー観れなかったんだもん。すごい作品だよ。
キングオブコント2021決勝（一昨日のニュース）
02021/10/02
普段、KOCはあまり見る習慣なくて、決勝以外見てない。M1は最近、1回戦ベスト3をほんの少し見てる。しかも蛙亭さん（個人的に好き！）は見逃してYouTube版の方を見た。当日は9組12個のコントしか見れなかったのだけど、たしかにすっごいレベル高い戦いだった気がする。
決勝1本目で良いなーと思ったのは男性ブランコさん、ザ・マミィさん、空気階段さん……まあ決勝行った3組。けど笑った回数の最多はニッポンの社長さんかもしれない。おもしろかったけど、正直普段より大分微妙だなと感じたのは、ニューヨークさんと特にマヂカルラブリーさん。ニューヨークさんはそんなに個人的関心もまだないので偶然なのだけどマヂカルラブリーさんは今年はもうヤケクソ系で許される段階じゃないよなって割と冷めたかもしれない。優勝してほしかった、でもこういう期待がプレッシャーとなって足を引っ張ってしまったんだろうな。練習時間も減っただろうし。他は全部ほんと面白かった。
一番良かったネタの感想言ってみる。空気階段さんの両方がやっぱり滅茶苦茶にすごかったんだけど、2日経って尾を引いているのはザ・マミィさん1本目のこの気もちはなんだろうのやつかも。おかしくなっちゃった人って、割と安易に笑い取れる分相応にコンプラていうか笑えなくなるリスクもあると思うのだけど、演技力と展開で笑いだけを引き出していたのですごいバランス感覚があるとわかった。オチも、ハートフルなのがシュールでこいつら何やってんのって面白みがありつつ、実際ハートフルなので終わった時のカタルシスが良かった。また見たくなった。あの歌声の徐な感じ、緊張とか素の歌下手じゃなくてわざとだと取ったんだけど、キャラが戸惑いがちであることで観る側も戸惑いつつ笑っていいとこなんだって思える素朴さを演出するのが凄い巧さだなーと感じた。ホームレスにお金あげるハートフルものっていうフォーマットは動画とかで割と予測しやすい部類の展開だと思うけど、あの2人が合唱曲を歌ってミュージカルみたいに終わるのは予想できない、そこまで踏み込むことで見たことないものを作り上げているのも見事……。うん、気に入った箇所をスラスラ挙げられるのでなんかすごく好きなネタだった。
今日のニュース 自民新執行部、午後に発足
ヴァンガードZEROにヴァンガードGが実装された。GはガンダムGのレコンギスタと共に支えにしていたアニメなので思い入れが強くて、もても嬉しい。10月になってしまった。今月結構忙しいので、遊んでる暇ないぞ。遊んじゃうけど、メリハリを付けていきたい。
あと、緊急事態宣言明けだけど皆さんどうか健康に気を遣ってほしい。ここでワクチン打ってるからって羽目外して、自分やワクチン打ってない人を感染させると一気に大変なことになると思う。ワクチンが有効じゃなかったら、もう治療薬が普及するまで何年も社会を動かせなくなるような気がしてきて怖いよ。
02021/10/01
・自民党新執行部、午後に発足
岸田文雄総裁誕生おめでとう。まあ無難だったんじゃないかな。めちゃくちゃになるのと政権交代は嫌だというのが僕の気持ちだったので、期待はそんなにできてないけど決して最悪じゃないと信じておく。
と言いつつなかなかの人事な気がするね。詳しくないんだけどね。まず副総裁に麻生さんは初っ端から、代替わりさせる気なんてないという強いメッセージとして受け取った。
福田達夫さんは、若手から抜擢なんて言ったって、福田赳夫・康夫の世襲じゃないか。ほっとけば総理候補になり得る立場。小泉進次郎さん重用よりはマシだけど、新陳代謝を全く早めていないとはっきり言えると思うなあ。
甘利さんも、金銭の問題がある印象が強くて、党三役の幹事長にしてしまうのは足引っ張ると思えちゃうよ。国民には、党の中でどのくらい偉いかなんて関係ないからね。政調会長に高市さんは、経済政策であんだけ大きく出たから財務大臣やらせてみたらもしも総理になる時が来たりしたら何か良い経験になるとは思うけど、まあ岸田さんにそこまでの義理はないからどうでもいいや。
茂木さん外務大臣続投も、個人的にひどい人事じゃないかと……安定性を示せはするけれど、弱腰なんだよな。まあコロナ禍なので嫌われるよりは相手に都合いい弱腰な方がマシなのかもしれん。いや、やっぱ茂木敏充いやだわ。英語を第二公用語にしようとしてるし昔は外国人参政権賛成じゃなかったっけ？ 中国にウイグルチベットのこと一つ言えないで、ちゃんとAUKUSに付いていけるかとか少し不安。
派閥だけ見てると、麻生派の人に媚びたな〜となんとなく感じちゃった。二階さん降ろしただけいいと見るべきか、全く足りないと見るべきか。迷いつつ僕は、岸田さんの生まれ変わった自民党みたいなスローガンは、総裁選のその場しのぎのために、新しさを演出したにすぎないと現状思っておくよ。改革改革って今あるものを否定しても、改善するかは未知数なんだよな。大体は。
