布施秀利『構図がわかれば絵画がわかる』リアルタイム感想その1

布施秀利『構図がわかれば絵画がわかる』光文社、2012

進度

p.31まで。8章あるうちの第1章の3分の2だけ読んだ。

点。人物をどこに配置するか

風景画のどこに人間を配置すればいいか。

そういうのが苦手!できない。画竜点睛を欠き系男子。写真の例の方がピンと来たかな、人間だからかしら僕らは人物が配置されていると、勝手に物語を見出す。その「物語」が作品の中から対比であったり動きであったり感情であったり……という「美しさ」を探すフックになる。よーな気がする。

ピントがぼけていても名画は美しいらしい。

構図とはシルエットでもあるということなのだろうか?僕は美しいという感覚がたぶん乏しいのでピンボケで写したダヴィンチの絵の美しさが正直なところまだわからないが、具象画を抽象画化しても美しい絵は間違いなく美しいのだろうということはわかる。うーんそれじゃあ、抽象画の方が具象画よりも構図が致命的なポイントになるってことなんだろうか。

垂直線。重力は世界の「しるし」

構図にとって重要なのは、画面の中の「バランス」だそうだ。

間違いない。偏っていると安定しない感じがある。

答案用紙のマスに書いてある字なんか、綺麗でも小さい字で細々っと寄せて書かれていたら気持ち悪く感じる。僕は絵のみならず字も下手なんだけど、何がダメって文字や線ごとの大きさや傾きがバラバラなんだよなあ。

バランスの基準を掴むために、垂直線を見つけて(描いて)、見えないが常に働く力「重力」を捉えよう。

物理学的でありつつそれこそが神秘でもあるような不思議な気持ちになるパワー。それが備わっているから名画は名画なのだと言われると、納得せざるをえない!